haremaru’s diary

文芸創作の方法などなどについて書いていくブログです。

テーマなんていらない

こんにちは、晴丸です。

今日のお題は「物語を作る際にテーマを決めることは必要か?」

タイトルにもしましたが、結論として「要らない」って最初にいってしまいます。

 

物語の作り方のハウツー本を開くと

「物語のテーマ・主題を決めましょう」

とよく書かれていると思います。

「読者に訴えたいこと、この物語を通じて伝えたいことは……?」

それを一行でまとめましょう、と書いているような本もありました。

 

要らないでしょ、そんなの。と晴丸は思います。

もしも、テーマを一行でまとめることが出来るなら、その一行だけ書けばそれでいいんです。

小説の基本は必要あるのみ。

日本の文学の頂点が俳句であるように、それだけで伝わるのであればその一行だけで充分です。

物語が必要なのは、一行では伝えられないことを伝えるためです。

 

※ただ、商業の企画として通すということを考えると、きっと一行であらわせるテーマは必要です。

晴丸は出版系の企画書をしらないのでわりませんが、企画書はどの業種でもフォーマットは似てると思うのできっと必要です。知ってる人は教えていただけるとうれしいです。

 

晴丸はタイトルで「テーマなんていらない」といいました。

ただしそれは「物語を作る際」の話です。

「物語を作る際にテーマを決める必要が無い」と「物語にテーマが必要ない」は違います。

優れた物語には一貫したテーマがあります。

物語のテーマは、物語全体を通して訴えかけてくる『なにか』です。

それは『作者の伝えたいこと』である必要はありません。

読んだ人それぞれが感じる『なにか』があればいいのです。

 

時々「この作品には作者の熱い思いが込められている(だから素晴らしい)」というような紹介を見かけます。

思いが込められているから素晴らしい、なんてことはありません。

思いが込められているけどつまらない作品は腐るほどあります。

大切なのは、それをどうみせるかです。

「創作がうまくなりたい人」は、きちんと物語のみせかたを勉強するべきだと、自分のことも含めて強く思います。

それをしなくても面白い話を書けてしまう人はいますが、たいていはそんな才能はありません。

理屈だけでもダメ、ただ書くだけでもダメ。

日々研鑽あるのみ。

 

成長期を過ぎた人間はなにもしなければ衰えていきます。昨日より今日、今日より明日、と衰える一方です。肉体と精神は繋がっているので、どちらも衰えます。

結論:筋トレしましょう!

 

 

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