たまには自分の作品の話をしよう。
こんばんは、晴丸です。
創作方法などについて書いているこのブログですが、自分の作品を紹介するのをすっかり忘れていました。
なので今日は作品の宣伝 紹介です。
【作品紹介】
じいちゃんが死んだ。
俺を育ててくれた、たったひとりの大切な家族が死んでしまった。
幼くして両親を失った鏡谷幸八(かがみやゆきや)は、じいちゃんに育てられた。
そんな家庭環境を笑われ、学校でいじめられた幸八が泣いて帰ってくると、じいちゃんは縁側に腰掛け、妖怪の話をしてくれた。
犬神、雷を扱うイタチ、そして鬼の一族……。
「見ろ、幸八。これはな、じいちゃんがその昔鬼を助けた恩にもらった鬼の角笛だ。困ったときにこいつを吹いたら、鬼が飛んできて助けてくれるんだぞ」
そういってじいちゃんのくれた笛は、幸八のお守りだった。
だけど。
じいちゃんと暮らし始めてから十年が経ったその日。じいちゃんが死んだ。
ひとりぼっちの縁側で、幸八は笛を握りしめる。
笛の話が嘘だってことはわかってる。幼い自分をあやすための作り話だ。
それでも、幸八は。唯一の家族を失った幸八は。
一縷の望みへ縋るように、笛を吹くのだった。
「幸八様……ですね?」
気づくと、彼の背後に——鬼の姫が、跪いていた。
××××
晴丸の妖怪への愛と、創作への執念が形になった作品です。
これまでにこのブログに書いた方法やまだ書いていない色々なことがつめこまれています。
例えば、貴種流離譚と異種婚姻譚がこの物語のベースとなっていますが、それらについては今後書いていこうかな、と思っています。
晴丸は超正直者なのではっきりと言いますが、
買っていただけるとものすごく嬉しいです!