推敲の仕方。
こんにちは、晴丸です。
今日は、プロットを建てた後や、作品が一通り書き上がり推敲をする際に気をつけたいポイントを自戒を込めながら書いていこうと思います。
1、シーンに無駄はないか。
昨日、長編は30~40シーンで考える、という話を書きました。それをもとに、無駄なシーンはないかを考えていきます。
ここで気をつけたいのは、お色気シーン=無駄になるとは限らない、ということです。お色気だけではないですが、一見無駄に見えるシーンに、後々のキーになる要素をちりばめておくと効果的です。
2、キャラクターに無駄はないか。
キャラクターの設定でストーリーに絡みもせず、使えないものはないか。そもそも、このキャラクターは本当に必要だったのか……他のキャラクターには出来ない役割を果たしているのかを考えていきます。
他のキャラクターでもいい場合は、バッサリとそのキャラクター自体をボツにしてしまうこともあります。
3、矛盾はないか。
これはそのままです。推敲していると、時々その場にいないはずのキャラクターが突然出てきていたり、その逆があったりします。そういった部分がないかをチェックしていきます。
4、この作品の見せ場とそこを一番盛り上げるための工夫は?
プロットを建てるときにここに気を遣うと思いますが、実際に書き上げて、そこがきちんと盛り上がるように見えるか。工夫は効いているのかをチェックします。
5、世界観は明示されているか。
最近は異世界モノが流行っていたりしますが、異世界であるならどのような世界であるのかが明示されているかをチェックしていきます。
6、日本語として誤った使い方をしていないか。
そのままです。もしも心配な表現があったら、ググれば大体わかります。
7、意味の取りづらい文章はないか。
日本語は読点の打ち方一つで意味合いが変わってしまうことがあるとても繊細な言語です。なので、自分の意図通りの文章になっているかをチェックします。
いわゆる上手な文章かどうか、ということです。かなり好みも交じってくるので善し悪しは決めにくいですが、誰にとっても読み辛い文章というのはあります。
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わかりやすく文章の基本が書いてあり参考になります。
8、削りすぎていないか。
チェックしていくと、無駄無駄とたくさん削っていきたくなると思います。そこで削ってしまった後、読み返してきちんと意図は伝わるか。削りすぎてはいないだろうか、とチェックします。第三者に読んでもらえると一番いいですが、自分でもチェック出来た方がいいです。
こうして書いていくとわかるのですが、結局の所「必要あるのみ」という言葉に尽きます。
エンターテイメントなので「遊び」という意味の無駄は必要です。
ですが、その「遊び」が必要なのか。
それを見極めていくことが大切なのだと思います。
参考になれば幸いです。